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CIL下関

CILって何?

CILとはアメリカで始まった「障がい者自立生活運動」を意味します。
1980年代頃からCILの理念と手法が日本でも取り入れられ、現在、下関を含む全国約130箇所で様々な障がいを持つ者たちが障がい者の自立のための活動をしています。
CILの目指す自立とは、経済的に、社会的に誰の手も借りずに一人で生きていくことではありません。何人誰の手を借りたとしても、経済的に公的支援を受けようとも、自分の望む生活をビジョンし、その為に必要な支援を自分で選ぶことをCILは自立と考えます。したがってどんなに重度の障がいを持つ人でも自立は可能であると考えます。CIL下関では以下の事業を展開しています。

ピアカウンセリング
ピアとは(仲間)という意味です。障がいを持つ者同士がカウンセラーとクライアントの立場を入れ替えながら対等な立場で話し合い、互いの生きていく力を高めあうプログラムです。

ピアカウンセリングは1970年代初め、アメリカで始まった自立生活運動の中でスタートしました。自立生活運動は、障害を持つ当事者自身が自己決定権や自己選択権を育てあい、支えあって、隔離されることなく、平等に社会参加していくことを目指しています。ピア・カウンセリングとは、自立生活運動における仲間(ピア)への基本姿勢のようなものです。

ピアカウンセリングでは、お互いに平等な立場で話を聞き合い、きめ細かなサポートによって、地域での自立生活を実現する手助けをします。

ピアカウンセリングの役割には、大きくわけると2つの側面があります。

●精神的サポート 「ありのままのあなたでいいよ」というメッセージ。お互いを尊重しあう。

自己信頼を回復するためのサポート
権利擁護、意識確立のサポート
施設や親元から独立するためのサポート
性やセクシャリティについての悩みに対するサポート
その他対人関係等、自立生活全般に必要な精神的サポート
●自立のための情報提供

住宅探し、情報提供と改造等の相談
所得保障に関する相談、情報提供
仕事、職業に関する相談、情報提供
介助に関するさまざまな情報提供
余暇・旅行・レジャー情報提供
その他、自立生活に関する全般的情報提供および相談
以上のような相談に応じる障害者を、ピア・カウンセラーと呼んでいます。JILが提唱するピア・カウンセラーは、単なるアドバイザーではありません。当事者のことをもっともよく理解しているのは、その人自身であるという人間信頼、自己信頼にのっとった立場に立ちます。平等に、対等に、力と時間をつかい、自立生活の実現のサポートをします。


ILP(自立生活プログラム
ピアカウンセリングを基礎に、先輩障害者から自立生活に大切なことを学びます。また、社会資源を使って、自分らしい暮らしを作り出していくプログラムです。

ILP(自立生活プログラム)とは、障害者が自立生活に必要な心構えや技術を学ぶ場です。障害者と健常者が共に生きる場をつくるために、まず「障害者自身が力をつけていく場」です。

施設や在宅の閉鎖的な場所で暮らしてきた障害者が社会の中で自立生活をしていく時に、先輩の障害者から生活技能を学ぶためにつくられた、障害者文化の伝達の場ともいえるものです。生活技能とは、対人関係のつくり方、介助者との接し方、住宅、性について、健康管理、トラブルの処理方法、金銭管理、調理、危機管理、社会資源の使い方、などです。

各プログラムの内容は対象者の目標によって決めます。「介助者との関係」や「制度を使いこなす」、「指示を出して好きな料理をつくる」、「金銭管理」、「フィールドトリップ(外出プログラム)」など、自立生活に必要なあらゆることがプログラムとして提供されます。

プログラムの形態は、個人プログラム、グループプログラムの2種類があります。また、3ー5回程度の短期プログラムと12―15回で3ヶ月以上かかる長期プログラムとがあります。参加対象者の生活経験や年齢、障害の種類などを考慮してさまざまな内容のものが企画されています。

ILPのリーダーは障害をもつ当事者が担当しますので、安心して相談、質問ができます。


権利擁護
社会に潜む様々な障がい者差別を認識し、その問題点を他の障がい当事者と共に改善要求していきます。


重度訪問介護従事者養成研修
地域福祉を担う社会資源の人材を育成するため重度訪問介護従事者養成研修を毎月開催しています。全講座終了後、認定書を交付します。


介助派遣事業
どんな重度の障害者でも安心して地域で生きていけるように24時間365日の介助派遣事業(NPO法人らいと)を行なっています。


自立生活体験室
生活の主体者としての暮らしを始める為に、ILPなどで学んだ事柄を実際の体験を通して学んでいく施設です。

自立生活体験室は重度障害者が家族から自立し、また施設から地域生活を目指す第一歩として行っている事業です。その背景には、施設や親元・家族の元で暮らしている重度障害者がまだまだ多く、制約された生活を余儀なくされている方がいます。
そのほとんどの人が地域生活を行いたいと思ってもどうやればいいのかわからない、または社会がまだまだ障害の理解をしてもらえない・反対に障害者も社会を理解していない状態で地域生活を行うと不安もあり、想像がつきにくい事と思います。
そこで、最初の第一歩として今まで人任せの生活ではできなかった事やしてみたい事や希望している事を自立生活体験室で行ってもらっています。
それは非日常の時間を過ごすということでもあり、地域生活のイメージや、自分の人生の主役になれる主体的な生活にもつながっていきます。
自分の生活を一つ一つ選び、または創っていく非日常で充実した体験(たいけん)を通して、地域生活という目的を実現します。


文化活動
障がい種別を問わず、全国各地で活躍する障がい者や、改正される制度に詳しい識者を招き講演会等を行なっています。

CIL下関: 当団体のプロフィール
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